北海道にのみ生息する小鳥「シマエナガ」は、愛嬌のある顔、丸く小さな体、長い尾を持ち、多くの人を魅了している。写真家のやなぎさわごうさんが運営するXアカウント「ぼく、シマエナガ。」には、やなぎさわさんが撮影したシマエナガの写真が毎日投稿されている。
昨年は、やなぎさわごうさんが投稿写真を「自家製」と呼び、無断転載ではないことを公表したポストが話題となった。現在は74万フォロワーを超える人気アカウントだ。そこで、「ぼく、シマエナガ。」のアカウントで今年春夏期間中に話題となったポストの中から、特に人気のある投稿をやなぎさわごうさんとともに振り返る。
1つ目は13.2万いいねとなった「シマエナガ団子」のポストだ。「お客様!割り込みはおやめください!お客様あああ」の文言とともに投稿された動画には、シマエナガたちが枝の上で何度も割り込みを繰り返しながら、落ち着く場所を探す様子が収められている。
実際にこのような光景はよく見られるのだろうか(以下『』内、やなぎさわごうさん談)。
『シマエナガが枝に一列に並ぶ「シマエナガ団子」は、夜寝るときに見られます。日が暮れて塒に入るとこのように枝におしくら饅頭のようにお互いの体温で温めるようにして眠ります。
また、巣立ち直後に雛たちが枝に一列に並ぶ様子も「シマエナガ団子」と呼ばれていますが、雛は顔に模様があるので写真を見れば違いがわかります』
北海道の七夕である8月7日に投稿されたポストは、17.4万いいねとなった。このポストの写真は、シマエナガを正面から撮影したベストショットだ。
『これまでの経験上、シマエナガの意識がこちらに向いていない場合に正面顔を撮れるような気がします。そのため、正面顔をなかなか撮ることができません。
いつも、連写で撮っているのですが、シマエナガとの距離感が良かったので偶然に正面顔を撮ることができました。長い尾が上手く隠れているので、まるで豆大福のようなシマエナガを撮ることができました』
最後に紹介するポストは、手作りのシマエナガ作品だ。手作りのシマエナガを紹介するポストは「ぼく、シマエナガ。」アカウントの見どころでもある。
アフタヌーンティースタンドの皿に、海苔でシマエナガを表現したおにぎり、ウインナーや卵焼きを山盛りにした画像は18万いいねを集めた。ポストはフォロワーに大ウケし「最高の朝メシ」「めっちゃ食べたい」「ティーは豚汁だと最高」などの声が寄せられた。このようにシマエナガのアイテムを作ろうと思ったきっかけは何だろうか。
『シマエナガの専門垢を運営してく上でシマエナガの実物写真だけでは魅力を伝えきれないと思ったのがきっかけです。
本当は上記の正面顔のような写真をコンスタントに撮れていればいいのですが、そこまでの腕はなく、同じ写真ばかりを投稿するのも皆さんに飽きられてしまうので、シマエナガをモチーフにしたおにぎりだったり、スイーツだったりを自分で作って投稿するようになりました』
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やなぎさわごうさんのアカウント「ぼく、シマエナガ。」では、北海道で撮影されたシマエナガの写真や動画、さまざまなシマエナガのコラボグッズやシマエナガスイーツなどの情報も投稿されている。気になる方はフォローしてみてはどうだろうか。