国民民主党の榛葉賀津也幹事長(58)が19日、国会内での定例会見で、日本維新の会の連立政権入りについて「自公プラス維新で本当に(政権は)安定するのか」と疑問視した。
記者団から、今後の政局について問われた榛葉氏は「おそらく、何度選挙やっても今の自公が過半数割れ…衆参どちらかもしくは両方で過半数割れは続く」と予想。「数が足りないのでどうしたって、安定させるにはどこかの野党とくっつけなきゃいけないね。法案ごとでもいいけども、閣外協力的もしくは事案ごとの部分連携をしない限りは、来年度の本予算も通らない」との見方を示した。
榛葉氏は「だいぶ維新さんが前のめりになっているようですけども。執行部の皆さんから連立を否定しない言葉も出てますし、副首都構想とかいろんな誘い水が出てきてますね」と、連立政権入りに言及する維新の姿勢を挙げた。
「維新が連立に合流することに維新の皆さん…中央、地方議員含めて、納得されるとは限らない。ましてや自民党と小選挙区で、維新が復活比例で当選しているのが15人程度いる。大阪はやりやすいかもしれないけど、その他の方々は極めて政治生命が危うくなる。ましてや、参議院は圧倒的に大阪でない方々が多い。参議院は、大阪は裏表で4人しかいないから…維新さんは。その他の比例や他の選挙区は大阪以外だ。この方々がどうなるのか。さっそく3名離党したようですし」と内部事情に踏み込んだ。
国民民主党を離党した前原誠司共同代表(63)にも触れ「私の敬愛する前原誠司先生は、私と玉木(雄一郎代表)が自民党に近いって言って離党されたんだから。維新さんが自民党と合流される場合、それを多とするのか。これ見どころだね。信念貫く方だから」と皮肉った。
榛葉氏は「日本をもう一度元気にするためにも、政治がしっかりと変わっていかなければならないと思います。従来の自民党が与党で居続けるために、どこを足すのか。自民党が与党に居続けるためだったら、社会党の村山富市さんを総理にしてでも自分たちは権力に残るんだという時代はもう、終わっていると思いますね」と強調した。