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メガネ不要の時代が来る?目薬での治療研究進む 点眼後1時間で効果、2年間持続!?欧州の学会で報告

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※写真はイメージです(JD8/stock.adobe.com)
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 メガネが不必要となる時代が来るかもしれないという。簡易な点眼薬の処方で視力が回復する可能性があるそうだ。

 世界中で老眼に悩む人々が数億人いる現在、近くにある物や文字に焦点を合わせにくくなる症状は老眼鏡や手術で治りはするものの、メガネは不便だと思う人々も多く、手術が全ての人の選択肢ではない状況が続いている。

 しかし先週末デンマークのコペンハーゲンで開催されたヨーロッパ白内障屈折矯正外科学会(ESCRS)で発表された研究によると、アルゼンチンにおける766人を対象に、ある点眼薬を使用後、大多数の被験者が視力検査表を更に下の行まで読めるようになり、その改善が2年間持続することが示されたという。

 同点眼薬に含有されたピロカルピンは、瞳孔を収縮し、眼球のレンズ形状を制御する筋肉を収縮させることで、異なる距離の物体に焦点を合わせることを可能にする薬剤で専門家は画期的な治療法になり得ると指摘している。

 同研究を指導したジョヴァンナ・ベノッツィ博士はこう説明する。「最も重要な結果は、3つの濃度全てで近見視力が急速かつ持続的に改善したことです。点眼後1時間で、患者の平均改善値は3.45ジェーガー・ラインに達しました」

 ジェーガー・ライン視力表は眼科医が近見視力を検査する際に用いる尺度。この治療による改善効果は明らかで、読書のみならず、あらゆる距離での焦点調節能力が向上し、老眼患者の日常生活を大幅に容易にする結果となった。

 ベノッツィ博士はこう続ける。「驚くべきことに、1%ピロカルピン点眼薬グループの患者148人のうち99%が最適な近見視力を達成し、2行以上多く読めるようになったのです」

 同点眼薬の使用が広く認められた場合、眼科医療が変革、メニューを確認したり文章を読んだりする度に眼鏡を探す煩わしさから何百万人もの人々を解放する可能性があるという。

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