物価高や待機児童問題など、子育て世代が直面する課題は山積みだ。こうした課題にどう向き合っていくかは、政治が果たすべき重要な役割の一つ。自分の子供の未来を考えたとき、政治に何を期待するだろうか。
株式会社NEXERはこのほど、は講演会講師派遣サイト「スピーカーズ」と共同で、20代~50代の子育て世代400人を対象に、「子育て世代が政治に期待すること」についてのアンケート調査を実施、結果をランキング形式で公開した。
第5位は「期待していない」だった。「自分のことしか考えていない政治家など、期待することはない」(40代・男性)といった厳しい意見もあり、子育て世代が政治に求める「寄り添い」が欠けていると感じている現状が伺える。
第4位は「学費や教育費の軽減」。「奨学金を払うのがキツすぎる」(20代・男性)、「教育を受けられる子供と受けられない子供との差が激しいから」(50代・女性)などの声が上がり、教育費が子どもを育てる上で大きなハードルになる現状を示していた。
第3位は「医療費の無償化や負担軽減」。「医療費は非常に高額になる場合があるから」(40代・男性)、「現在、持病の治療による医療費が家計の負担になっているので」(50代・女性)などの声が上がり、医療費の負担が日々の生活に直接的な影響を与えていることが分かる。
第2位は「税金や保険料の引き下げ」。「消費税減税、もしくは廃止」(30代・男性)、「税金や社会保障の軽減が一番分かりやすく負担が減ると思うから」(30代・女性)などの声が寄せられた。消費税の減税や廃止を求める声からは、日々の生活必需品にかかるコストの重さが伺える。
第1位は「働き方改革の推進・賃上げ」だった。子育て世代が直面する「時間」と「お金」の両面での切実な課題だ。「働き方が変わらないと結婚も子育ても考えにくい」(40代・男性)、「差し迫ってどうにかしてほしい問題なので」(30代・男性)などの声があがった。長時間労働が常態化する中、働き方改革が進まなければ子供との時間を確保することが難しく、家庭生活に大きな影響を及ぼしていることが分かる。
◆政治に期待することランキング
第1位 働き方改革の推進・賃上げ 69票
第2位 税金や保険料の引き下げ 48票
第3位 医療費の無償化や負担軽減 45票
第4位 学費や教育費の軽減 36票
第5位 期待していない 34票
第6位 働きながら子育てしやすい職場環境の整備 29票
第7位 住宅支援 27票
第8位 子どもの安全対策 15票
第9位 教育内容や学校制度の見直し 14票
第10位 ひとり親家庭・多子世帯への特別支援 13票
◆スピーカーズ(https://www.speakers.jp/)