日本保守党から7月の参院選に出馬して当選した弁護士の北村晴男氏が29日、自身のX（旧ツイッター）を更新し、石破茂首相に対する表現をやわらげた。北村氏は28日までのXへの投稿で、石破氏を「醜く奇妙な生き物」などと表現して物議を醸していた。この日は一転して「美しくない」というオブラートに包んだ表現で首相続投に意欲を示す石破氏を批判した。
北村氏は23日から28日にかけてのX投稿で、石破氏について「醜く奇妙な生き物」という表現を反復して批判。また、25日付のXでは、石破氏が過去に安倍晋三元首相や自民党を批判した共著があると指摘するXユーザーのポストを引用して「間違いなく工作員です。」と私見を綴っていた。
北村氏の投稿に対し、SNSでは賛同する声が続く一方、支持者の中からも国会議員として言葉遣いへの配慮を求める意見も続き、著名人もXで批判の声をあげた。
実業家のひろゆき氏は27日に更新したXで、同日にアップされた北村氏の「醜く奇妙な生き物を国のリーダーに選んだ日本。一刻の猶予も無い。」というポストを引用して「『醜い』という言葉は、事実ではなく評価で侮辱する言葉なので避けてたりします。あくまで事実の羅列に拘るおいらです」と綴った。
また、弁護士の紀藤正樹氏は28日付のXで「北村弁護士大丈夫ですかね。弁護士会への懲戒請求も出されたみたいです。人の範足る者、特に大人は〝罵倒句〟は慎まないと、次世代の〝美しい日本〟が失われませんかね」と指摘した。
さらに、かつて日本テレビ系「行列のできる相談所」に同じ弁護士として共演していた元大阪市長の橋下徹氏は「これまでは単なる一弁護士で好き勝手に言えたが、これからは税金で飯を食っていく公人の国会議員だ。発言の仕方を一から勉強しろ。」（28日）、「自分と考えが違えば工作員だと。こんなのが国会議員だと日本が壊れるわ。」（29日）などと痛烈に批判している。
こうした中、北村氏は29日に「石破茂首相の行動は、私の価値観からすると全く美しくない。」「このしがみつきは、私の価値観からすると美しくない。」「この言動不一致は、私の価値観からすると、美しくありません。」などと「美しくない」という表現に置き換えたワンセンテンスを連続投稿した。
さらに、北村氏は石破首相に苦言を呈する自民党の青山繁晴参院議員のポストを引用し、「石破氏が、『適切に判断した結果辞任しない』と言い出す可能性は90％以上です。」と推測し、「恐らく、『ここで辞任したら政治生命が終わる、何が何でも』と考えています。リコールしかありません。」と自身の見解を綴った。
