女優のグウィネス・パルトロウが、米テック企業アストロノマー社の新広告に出演している。これは、同社のCEOだったアンディ・バイロン氏と人事責任者だったクリスティン・キャボット氏が、今月15日に開催されたロックバンド「コールドプレイ」のコンサートで「キスカム」に映し出されたことを逆手に取ったPR活動のようだ。
既婚者のバイロン氏とキャボット氏は、コールドプレイのコンサートでカップルの観客を映す「キスカム」にバックハグをしている姿を抜かれた。通常なら抜かれたカップルはキスをするなどラブラブなところを見せつけるが、2人は不倫カップル。あわてて離れ、バイロン氏はかがみ、キャボット氏は顔を両手で隠した。この様子がSNSで拡散され大バズり。コンサートやメジャーリーグの試合などで、抜かれたカップルがあわてて離れる「コールドプレイ・カム」が大流行している。
2003年から2016年までコールドプレイのフロントマン、クリス・マーティンと結婚していたグウィネスは、アストロノマー社のSNS動画に登場。「300人以上の社員を代表して、非常に短期間の契約で話すことになりました」と語っている。
動画でグウィネスは「この数日、アストロノマー社には多くの質問が寄せられています。その中で最も多い質問に答えなければなりません」と切り出した。画面には「OMG!実際どんな…」という文字が表示されたが、質問の具体的な内容が表示される前に、グウィネスは「そう、アストロノマーはApacheAirflow(=ワークフロー管理プラットフォーム)を運用する最適な場所です。データ、機械学習、AIパイプラインの統合運用を可能にします」と説明し、同社の製品の強みを強調した。次の質問でも「ソーシャル・メディア・チームはどう…」と途中まで表示されたところで、グウィネスが遮るように「私たちは本来の業務に戻ります。お客様に革新的な成果を届けることが私たちの使命です」と締めくくった。動画のキャプションも「アストロノマーへのご関心をありがとうございます」とされている。
なお、コンサート中にバイロン氏とキャボット氏が映し出された際、マーティンは「この2人、浮気してるか、ただの恥ずかしがり屋かだね」とジョークを飛ばした。その後、両者は会社を辞任している。