インコ専用の水浴び桶が注目を集めている。
岡山県矢掛町の立花容器株式会社が販売する、インコ専用の桶「水浴びOK」。長年木桶を製造していた会社の技術を集結させ作られた、シンプルでナチュラルな木桶は、インコが水浴びすると露天風呂に入っているようで、見ているだけでほっこり癒される。実際に愛鳥家のモニターが参加し、インコの目線を観察しながら完成したそうだ。担当者の笠原洋一郎さんに詳しく話を聞いた。
――「水浴びOK」開発に至ったきっかけは?
笠原:当社のお取引先さまに見せて頂いた、鳥が当社の桶で水浴びをする、かわいらしい1枚の写真でした。調査してみると、鳥は水浴びが習慣なのに専用の容器が無く、一般的に使用されているプラや陶器は滑ること、丁度良いサイズの水浴び容器が無いことなどの課題が見付かりました。当社の製品は木製で、鳥さんに馴染みのある素材。さらに桶を製造してきた技術を使えば、最適なインコ専用の水浴び桶ができると考えたんです。
――こだわりは?
笠原:桶屋が長年にわたり培った伝統技術で作り上げています。天然木なので滑りにくく、しっかりと踏ん張ることができます。縁のくぼみは入るときの止まり木や休憩用。つかまりやすいよう角も丸く削りました。食品容器としても使用可能な木材を使っているので、かじっても安心。さらに釘・金具不使用で、鳥さんの安全を第一に考えています。サイズは羽根を広げても快適に水浴びできる大きさに調整しました。
――伝統技術を活用した製品開発の意義について、お考えをお聞かせいただきたいです。
笠原:立花容器株式会社は桶づくりから始まり、2025年で創業110周年。時代の変化と共に桶の需要が減少してゆく中、伝統技術を後世に残していくために、新たなマーケットを生み出したいと考えています。業種業界にとらわれず、お客様へ「陽気」「明るい」「楽しい」生活を提案、応援する活動をしていきたい。容器屋が陽気になる商品を作る。その思いが繋がり、水浴びOKが完成しました。今後も立花容器の発信する情報にご注目して頂ければ幸いです。
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SNSでは「インコさん嬉しくてはしゃいでるように見える!」「改めて見ると、桶っていいなと思う。」「鳥と和の共演が美しすぎる」などのは反響が寄せられた。
立花容器株式会社は「ねこハウス」など猫用製品も発売中。今後はペット用品以外の商品も企画開発中とのこと。伝統的な桶が、ペットの飼育に必要不可欠なアイテムになる時代が来るのかもしれない。
立花容器株式会社 公式X
https://x.com/tachibana_oke
「水浴びOK」ご購入・ご支援(実施期間:2025年8月16日(土)20時まで)
https://www.creema-springs.jp/projects/tachibana-2