講談師の神田伯山が12日、自身のXを更新。同日、大阪・南海浪切ホールで行われた独演会の最中に鳴り響いた携帯電話のアラーム音について「携帯の切り方分からない人は、迷惑なので持ってこない選択をして下さい。それか来ないで下さい」と苦言を呈した。
この日は大阪府岸和田市の南海浪切ホールで、独演会が開催された。満員御礼の中、前座の神田梅之丞や、会場スタッフが携帯の電源を切るようにアナウンス。だが伯山の2席目の怪談「小幡小平治」の山場で、携帯音が約1分近く鳴り響いた。怪談ということで会場の明かりは落として場内は暗くなっており、客席が伯山の語りにグーッと引き込まれているところでの携帯音。携帯を鳴らした人はすぐに対処をせず、音が客席中に暫く鳴り響くなか、伯山は講談の台詞として「うるせぇんだよっ!」とピシャリ。客席の溜飲を下げていた。
中入り後の「中村仲蔵」の枕でも携帯音について「なぜ切らないのか。他のお客様の迷惑になる」と呼びかけた伯山。終演後のXでも「何度も携帯について前座もスタッフさんも切って下さいと言っているのに、怪談の良いところでアラーム音なのか長時間鳴る。他のお客様に申し訳ない」とつづった。
以前も、公演中の携帯音について苦言を呈したこともあり「あと他の芸人仲間も寄席とかで『あいつは携帯にうるさい』みたいなイジりする時ありますが、それは他のお客様に迷惑という視点が欠けているのでやめましょう」とあくまでもお客様ファーストでの対処であることを伝えていた。