ヒップホップ界の重鎮であり、バッド・ボーイ・レコードの創設者として知られるショーン・“ディディ”・コムズが、複数の罪状について無罪判決を受けたことを受け、刑務所内でスタンディングオベーションで迎えられたという。
先週行われた裁判で、ディディは性的人身売買および組織犯罪共謀の罪については無罪となったが、売春目的の人身移送2件については有罪判決を受けた。
ブルックリンのメトロポリタン拘置所に戻った際、他の受刑者たちはこの判決を「希望の光」と受け止めたという。弁護人のマーク・アグニフィロ氏はピープル誌に「皆、『政府に勝った人間なんて見たことがない』と言っていました」と語った。
アグニフィロ氏は、1日に4~5回ディディと話しており、獄中生活が本人に変化をもたらしていると感じているという。「彼は元気です。自分にも克服できなかった欠点があることに気づいたようです。他の人と同じように、努力しても乗り越えられない部分があると認識しています。彼は何事にも情熱的で、自分の欠点は名声や富では消せないということを理解したのだと思います。ごまかすことはできません」と明かした。
2024年9月から拘留されているディディは、保釈申請が却下されたため、10月3日の量刑言い渡しまで拘束が続く。有罪となった罪状により、最長で20年の懲役刑が科される可能性がある。