参院選(20日投開票)に社民党から出馬しているラサール石井(69)が6日、東京・新宿駅前で街頭演説を実施。現地には、かつて一世を風靡した顔なじみの芸能人が応援にかけつけた。
石井は35度を超える猛暑日の中、新宿の歩行者天国を福島瑞穂代表らと練り歩きながら選挙への呼び込みを実施。途中途中で立ち止まり、ファンや有権者との写真撮影も行いつつ、新宿・アルタ前に向かって歩いた。
30日に行った出馬会見では、「今のところ呼ぶつもりはない。あくまで自分でやろうと思っています」と芸能人の応援演説について否定していた石井だったが、この日は「コント赤信号」のメンバー・小宮孝泰(69)が応援に登場した。その経緯について、コント赤信号のリーダー・渡辺正行(69)からメッセージが届き、「やっぱり40年付き合った友達なんだから、支持政党、主義主張に関係なく、小宮と話し合って応援いこうと決めた」と連絡を受けていたことを明かした。
「知り合いには迷惑を掛けまい」、と応援を拒んでいた石井も、この連絡には「僕も泣いちゃいました」と涙。ただ、日程を調整し、この日3人で演説する予定だったが「話の発起人のリーダーに仕事が入って来れなくなってしまいました。なんだかリーダーらしいです」とリーダー不在の理由についても苦笑いで話した。
石井から紹介された小宮は「40年来、苦楽をともにした友人。いつか選挙に出るだろうなと思っていましたが、その日が来てしまいました」と石井との思い出を回顧。「彼は昔から正義の人でした」と人柄を話し、「この世界(芸能界)は『上に弱く、下に厳しく』という世界でしたが、それでも立ち向かっていた。石井君が当選した暁には、みんなが平等で平和に暮らせる社会を作ってくれると思う」と応援した。
演説の終盤には石井と同じ事務所で、演説を聞きに来ていた女性お笑いコンビ「ピンクの電話」の清水よし子(67)も壇上に呼んだ。ラサールの呼び込みで壇上に登場すると、この日1番の歓声が発生。マイクを持ち、特徴的な高い声で「熱い中みなさんありがとうございます。ラサール石井さんを応援して下さい」と声がけしていた。