冷水シャワーに健康障害の可能性があるという。あまりにも冷たい水が身体にかかった場合、皮膚表面の血管が細くなり血流が悪くなることがあるとして、冷水シャワーを浴びないよう専門家が警告している。
15度以下の水でシャワーを浴びた場合、稀ではあるものの血管が急激に収縮し血圧が上がる可能性があり、ぬるま湯のシャワーに比べて皮脂や細菌を除去、分解する効果もないため、黒ずみやニキビもできやすくなるという。一方で暑い日に熱いシャワーを浴びることも注意が必要だそうだ。
英ランカスター大学の解剖学専門、アダム・テイラー教授は26-27度のシャワーもしくは湯舟に入ることを勧めている。「暑い外に出た後、すぐに冷たいお風呂やシャワーに飛び込むのは肌には気持ちいいかもしれませんが、身体の芯の温度を下げるには必要ないことです」として「(冷水シャワーのような)寒さに晒されると皮膚付近の血管が収縮、その部分への血流が減少することとなります」と説明。「要するに身体を冷やすという意味では、冷たいシャワーへ飛び込むことは皮膚の表面に流れる血液が少なるわけで、逆のことをしているのです」と語り、「熱を逃がすのではなく、臓器やその周辺に熱を閉じ込めるということになります」「身体を冷やす必要はない、熱を保存する必要があると騙していることになるのです」と続けた。