万博公開当初より話題になっていた「つじ」(@t_tsuji)さんの非公式万博マップの累計印刷数が、22万枚を超えた。
パビリオンごとに入場方法が記載されるなど、来場者目線で必要な情報が詰め込まれており、公式より分かりやすいとSNSで評判が拡散。全国のコンビニで、いつでもプリントして携帯、予習できる便利さも相まって、現在は万博マニアの必需品となっている。個人が制作しているとは思えないクオリティだが、この地図を制作するつじさんとは、一体何者なのか、そもそもの制作の理由は?詳しく話を聞いた。
――現在のおよその印刷枚数は?
つじ:枚数が分かるのがセブンイレブンのネットプリントだけなのですが、一番沢山印刷していただいたのは、5月29日~6月4日の4万1506枚が最多でした。累計では、地図は4月20日~6月19日までで20万枚以上、うちわは5月22日~6月19日で累計2万1千枚以上、合わせて22万枚ほど印刷されています。
――作成も更新も、大変な作業なのでは。
つじ:仕事や家事育児があるので、限られた回数で効率よく回るには、分かりやすい地図が必要でした。ただ公式のもの、書籍、どの地図もベストとは思えず…ならば自分で作ろう!という発想になりました。
開幕当初「予約しないと楽しめない」という間違った情報で来場をためらう人が多かったのも、作成のきっかけになりました、実際は予約無しでも入れるパビリオンが大半であることを伝えたかったんです。
初めて万博に行ったのが開幕の翌日4月14日で、4月28日の2回目の入場までに自分用の地図を作って向かいました。実際会場で使うと自分にとって非常に使いやすい地図ができた、と満足しました。自分以外の人にも使いやすいと思っていただけるとは思っていませんでした。
更新作業は、最新情報をチェックして修正程度なのでそれほど大変ではないです。
――地図の制作は専門性のある作業だと思うのですが、普段のお仕事は?
つじ:上下水道施設の設計です。設計業務を行う中で、主に役所の方に設計根拠や施工方法だったりの説明資料等を作成するのですが、誰にでもわかりやすい資料を作るよういつも心がけています。今回それが生きたのかなと思います。
――今後の目標は?
つじ:10月13日の万博終了日までしっかり更新を続けて、フォロワーさんや他の万博情報を発信しているお仲間(と私が勝手に思っている人たち)と「お疲れさまでした~!」とやるのを楽しみにしてます!
◇ ◇
仕事の技術をフル活用し作成されたマップはPDFでも頒布され、自宅で印刷することも可能。それらを加算すると、途方もない数が印刷され、万博会場で使用されたことは想像に容易い。閉幕までの更新を引き続きチェックしたい。
つじXアカウント
https://x.com/t_tsuji