女優のブレイク・ライブリーが映画「ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US」の共演者であり監督のジャスティン・バルドーニを相手取り、ハラスメントおよび職場環境の悪化を理由に訴訟を起こしている件で、新たな展開が報じられている。ニューヨーク地裁のルイス・L・リマン判事は、ブレイクと親交の深い歌手テイラー・スウィフトとのメッセージが本件に関連すると認定した。これにより、バルドーニ側の弁護団が当該メッセージにアクセスすることが正式に許可された。
リマン判事は、ブレイク自身がテイラーを「撮影現場に関する不満や会話の事情に精通する人物」として言及していたことを根拠に、やりとりの開示を合理的と判断。ただし、これらの通信内容については漏洩を防ぐため、厳重な保護命令が課される。
バルドーニ側の裁判書類には「信頼できる情報筋」の証言として、ブレイクがテイラーにメールの削除を依頼したという主張が記載されているという。テイラーが何らかの“事情”を知っていることをほのめかすものだが、メールのやり取りの時期については明かされていない。
また、ブレイクの弁護団がテイラーの弁護士事務所に対して、テイラーからの「支持表明」を出すよう求め、拒否した場合にはブレイクが持っている2人の個人的なメッセージのやりとりを公開すると脅迫したとバルドーニ側は主張している。
なお、バルドーニ側はかつてテイラーに召喚状を提出していたが、テイラーの代理人は「キャスティングや製作には一切関与していない」と声明を発表し、最終的に召喚は撤回された。
また、バルドーニがブレイクとその夫で「デッドプール」シリーズなどで知られる俳優ライアン・レイノルズ、広報担当のレスリー・スローン氏、そして米紙ニューヨーク・タイムズに対して起こした名誉毀損の4億ドル(約580億円)の反訴については棄却されたものの、契約違反および業務妨害に関する主張の修正提出は6月23日まで認められており、引き続き法廷闘争は続く見込みだ。