モデルのカイ・シュライバー(16)は、幼い頃からキャットウォークへの憧れを抱いてきたという。女優のナオミ・ワッツと俳優のリーヴ・シュライバーを両親に持つカイは、自身のジェンダー・アイデンティティに葛藤しながらも、「美しく魅力的な女性になりたい」という思いが、スーパーモデルという夢につながっていると語っている。
インタビュー誌の取材で「将来何をしたいか」と尋ねられると、カイはこう即答した。「スーパーモデルになりたい。それだけ。何年もキッチンでウォーキングの練習をしてきたの。母に言えば、私が無理やり撮らせたビデオを全部見せてくれるわよ」「幼い頃からジェンダー・アイデンティティに悩んでいたことが、きっと関係してるんだと思う。ずっと大人になって、マリリン・モンローみたいに美しくて華やかで、影響力のある女性になりたいって思ってたの」
今年ヴァレンティノのショーでランウェイデビューを果たし、ファッション界での存在感も高まりつつあるカイは、トランスジェンダーのモデルたちによる「強いコミュニティ」に支えられてきたと語る。「若いトランスジェンダーの女の子として、私はいつも上の世代のトランスジェンダーの人たち、とくにファッション界の人たちを尊敬してるの。アレックス・コンサーニ、ハンター・シェイファー、ハリ・ネフ、ダラ、リッチー・シャザム、コリン・ジョーンズ…本当にたくさん。私たちのような強いコミュニティがファッションの世界にあるって、本当に素晴らしいことよ」
一方で父リーヴは、カイが女性代名詞を使うよう家族に伝えたときのことをバラエティにこう振り返っている。「カイは、いつだってカイだった。でも、おそらくいちばん感慨深かったのは、娘が代名詞を変えてほしいと頼んできたときだろうね。正直言って、カイはずっと女性的だったから、あまり大きな驚きではなかった。でも、彼女が『ねえ、私はトランスジェンダーよ』『私を見て』と言うことが、とても大事なんだ」
ナオミ・ワッツとリーヴ・シュライバーは2005年頃から交際し、2007年7月28日に長男アレクサンダー・ピートが、翌年12月13日に次男サミュエル・カイが誕生。婚姻関係は結ばないまま、2016年に二人は破局した。カイは幼い頃から中性的な天使過ぎる美貌で知られ、モデルデビューするまでジェンダーについては語っていなかった。