「まさか、こんなものまで完璧とは…」。
感激の投稿がSNSで13万以上のいいねを集め、話題を呼んでいる。
投稿者がフリマで購入したのは針山。だがこれほどまでに注目されたのは、商品の魅力に加えて、持ち帰り用の手提げ袋の完成度ゆえだった。
新聞紙で作られた手作りのバッグには底マチがあり、さらに新聞紙を重ねて補強され、文字の見出しも幅にぴったり合わせて丁寧に切り貼りされている。
みる子デムーロさんの投稿に対しSNSユーザー達からは「生地の記事までパーフェクト」「紙袋に書かれていた文字と構成が秀逸」といった絶賛のコメントが殺到。細部にまで宿る出品者のこだわりに多くの人が心を動かされたようだ。
みる子デムーロさんにお話を聞いた。
ーー 手提げ袋を渡された時の第一印象を教えてください。
みる子デムーロ:フリマでは袋なしや簡素な包装が多い中、こんなに立派な袋をもらえるとは思わず驚きました。
ーー 思わず投稿してしまった理由は?
みる子デムーロ:パンの記事で出来てるのもいいなと思い、見れば見るほどhuahuayimさんの繊細なセンスが伝わってきました。丁寧な作りで、おまけとして貰うのは気が引けるくらい良いバッグだなと思い投稿しました!
ーー 針山自体も「パーフェクト」と絶賛されていましたが、どのような魅力がありましたか?
みる子デムーロ:実は、古食器をリメイクした針山がずっと欲しくて探していました。いろんなフリマや世田谷のボロ市なんかを回っていたのですが、なかなか大きさやデザイン、生地の色柄など、トータルで納得のいくものに出会えずにいました。
そんな中、今回の購入品を見かけ、かわいらしい犬の器に、淡い梅の図案の生地がとても気に入り、ここまで妥協しなくてよかったと思いました。そのハッピーな買い物のあとに、素敵なバッグが手渡されたので、本当にハッピーでしたね。
ーー 投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
みる子デムーロ:素敵な体験を、多少自慢するような気持ちで投稿したところ、大きな反響がありました。バズった当初、制作者のhuahuayimさんのアカウントがしばらく沈黙していたため、「ご迷惑だったのでは」と内心懸念していました。
ですが後に、Xはほぼ告知用であまり使わず、バズったことも数日後に知人経由で知ったと伺い、ご迷惑ではなかったとわかって安心しました。
急にフォロワーが増えたことで、多少困惑されていたようで、その点も気がかりでした。ですが、投稿や実際に出店されている様子を見ると、売上が良かったことを喜ばれていたり、日々新たな商品の制作や考案に勤しまれているようで、悪い影響はなかったと感じています。huahuayimさんの素敵な手仕事の情報が、まだ知らない人たちに少しでも広まったなら、本当によかったと思います。
◇◇
脇役のはずの紙袋が、作品の魅力を最大限に引き立て、手にした人の記憶にも残る。今回の投稿をきっかけにクラフトや手仕事への関心が高まり、“物を渡す”という行為そのものの温かさが改めて注目されている。実用品でありながら、心を伝える存在でもある。そんな作品に多くの人が惹かれたのは自然なことだったのかもしれない。
なお、みる子デムーロさんはこの体験を通して、「四万十バッグ」などクラフト文化に関心を持つようになったという。製作者であるhuahuayimさんの作品やアカウントにもぜひ注目してほしい。
投稿者:みる子デムーロ
X:https://x.com/meri443
製作者:huahuayim
X:https://x.com/huahuayim3612