タカラジェンヌを育成する兵庫・宝塚音楽学校の生徒が23日、宝塚大劇場で「すみれ募金」を行った。小児がんなどの病気と闘う子どもと家族の滞在施設「チャイルド・ケモ・ハウス」の支援を目的に、112期本科生と113期予科生の計約80人が、緑の袴と華やかな着物姿で寄付を呼びかけた。
募金活動終了後には、成績上位の生徒が取材に応じた。
小寺環菜(こてら・かんな)さん
「募金活動前に、チャイルドケモハウスの理事のかたから皆で小児がんの話や映像を拝見して、思わず涙がこぼれるほど心を打たれました。
今回のすみれ募金が少しでも病気と戦う子供たちの幸せに繋がったらうれしいです。
募金してくださったお客様が目を合わせて微笑みながら『初舞台楽しみにしているよ』『素敵だよ』と声をかけてくださって、勇気や私は夢をお届けする立場になるんだなという自覚を頂いて、より一層芸に磨きをかけて舞台で必ず恩返ししたいと思いが芽生えました。
予科の時より、お客様一人ひとりをしっかりと見て胸に焼き付け、初舞台に向けてより一層頑張ろう、同期と一緒に頑張ろうという思いを持ちました」
宮崎穂(みやざき・みのり)さん
「昨年に引き続き、今年もすみれ募金に参加させていただき、とても光栄な気持ちです。
本日、募金してくださったお客様から『応援してるよ』『初舞台頑張ってね』というお声がけをしていただき、これからもより一層精進してまいりたいとおもいました。
普段の学校生活では見えないお客さまの顔をしっかり見て、すみれ募金を迎えることができて、すごくお客様を身近に感じて、これからはこの皆様に対して喜びや感動をお届けするんだという気持ちがより一層芽生えました」
吉武歩花(よしたけ・ほのか)さん
「本日たくさんの方にお越しいただき『いつも頑張っているね』『初舞台頑張ってね』とたくさんの声をいただき、嬉しいとともに身の引き締まる思いでいっぱいです。
お声をいただいて、初舞台がもう少しだという実感もすごく得ることができました。
これから宝塚音楽学校で過ごすことのできる一日一日を大切に、日々精進して参りたいと思いました。
予科の時よりもより一層気を引き締めて頑張っていこうという気持ちでいっぱいでございます」
赤井七海(あかい・ななみ)さん
「本日の募金活動を通して、病気と戦う子供たちとそのご家族の皆様に温かいお時間が過ごせますよう心から願っております。
また、本日お越しくださった皆さまから応援の言葉をいただき、さらに精進して参りたいと強く思いました。
わたくしは、本日お越しくださったお客様から『頑張ってね』とに言っていただき、これからも笑顔を大切に同期一同、頑張ってまいりたいと思いました。
昨年1年間、宝塚音楽学校で過ごした日々を通して、さらに稽古だけでなく、お客さまに楽しんでいただける舞台を届け、できる舞台人として成長していこうと強く思いました」
募金活動は約1時間行われ、約1700人のファンが訪れ、約97万2000円を集めた。また今春入学の113期生には元巨人投手の林昌範氏とフリーアナウンサーの亀井京子夫妻の長女・林心優さんも在籍。両親も駆け付け募金の列に並んでいた