SNSに投稿された、個性的すぎるヘアスタイルのオランウータンが話題になっている。
四方八方に伸びた髪と、神妙な面持ちで佇む姿が何とも味わい深く、Xでは4.3万表示を記録。投稿主のビルバアサン(@billbaasan)に聞くと、千葉・市川動植物園で暮らす、イーバンという名前のオスのオランウータンだと判明した。なぜこんな髪型になったのか。担当者に話を聞いた。
――なぜこんなヘアスタイルに?
担当者:野生ではないオスは毛が伸びるので、写真のように皮脂で固まり、ドレットヘアーのようになるんです。個体にもよりますが、大人のメスはつやっとした柔らかい毛で、子供やよく動いている個体などはチリッとした感じ。毛足も短いです。
――とても長いですが、毛は伸びつつけるんですか?
担当者:伸びつつけることはないです。特に野生下では、木から木へ移動することで毛が擦れて短くなるそうです。そして密には生えてなく、長く生えているのは肩や腕の毛。木の枝葉をかき分けて移動するので、皮膚を保護するためや、スコールで濡れないように蓑のような役割をしているといわれています。
また、猫や犬のように換毛期はなくて、人と同じように少しずつ抜けます。毛づくろいもあまりしませんが、当園では親子で毛づくろいする姿が見られました。
――市川市動植物園の見どころは?
担当者:オランウータンについては、3月に豊橋市動植物公園からメスのウランちゃんが繁殖のため移動してきました。とても賢くて穏やかな子です。
他にも、市川市動植物園では現在44種類の動物たちが飼育展示されています。ふれあいをテーマとしたのんびり、ゆったり過ごせる動物園です。他の代表的な動物はレッサーパンダ、コツメカワウソ、アルパカなどが人気です。新たにコツメカワウソのペア、ヤギの空中散歩、アナグマなどが仲間入りしたので、見に来ていただきたいです!
◇ ◇
SNSでは「歌舞伎俳優かと思った」「スティーブン・タイラーみたい」「腕の毛が長いのもよくわかる」「かっこよすぎ」などの声が集まった。市川動植物園では現在バラ園も見頃とのこと。是非足を運んでいただきたい。
市川動植物園 HP
https://www.city.ichikawa.lg.jp/zoo/