クラシックな名画に強烈な育児あるあるを添えた画像が話題になっている。
エミール・ヴェルネ=ルコントやジェンティーレ・ベリーニの作品に「じゃあママが一人で保育園行っちゃうからね」「ママ鬼さんと友達だから」などと母の台詞を乗せたこの画像。
投稿主は、自身も育児中のズボラかーちゃん(@zubora_kachan)。育児中ならではのクセの強いフレーズと神聖な絵画のバランスが絶妙で人気となり、インスタのフォロワーは7万人。丁寧に、ちゃんと育児をしないと!と自分を追い詰めがちな母親の目を醒ます、ズボラかーちゃんに話を聞いた。
――始めたきっかけは?
ズボラかーちゃん:子どもがまだ小さかった頃、出先でふと目にした絵画に「これ完全に今の私じゃん!」と思った瞬間があったんです。それからは名画を見るたびに勝手にアテレコが浮かぶようになりました。試しに投稿すると想像以上に反響があり、育児って大変だけど、客観的に見ると笑えるものだな!と実感しました。
――育児中ならではのセリフが満載ですね。ご自身で気に入っている作品は?
ズボラかーちゃん:「お願いだから普通に歩いて」は、特にお気に入りで、毎日言ってたセリフ。まさに“子育てあるある”がギュッと詰まってますよね。「お母さん忙しいんだから家のことさせて!!」と言った時も、我ながら驚きました。「子どもの相手vs家事」の構図になると、家事が避難場所になる時もあるんですよね(笑)。
――作品をご覧になった方からの、一番嬉しかったメッセージは?
「産後鬱だった自分を救ってくれました」と言われた時は本当に胸に刺さりました。育児は孤独になりやすく、しんどさが積もることもある。そんな中、私の拙い言葉や日々の叫びが、誰かの気持ちに寄り添えたなら…それだけで書いてよかったって心底思いました。
何かを変える力はなくても「わかるよ」「一人じゃないよ」と伝えられる。そう信じて、これからもズボラ全開で書いていきたいです。
――育児を楽しむコツやメッセージは?
とにかく“ママの幸せ”にフォーカスするのが家庭の幸せに繋がると思ってます。子ども優先!が過剰になると、だんだん自分が消えてしまう。冷凍食品も出前も使って、手抜きしてニヤッとできたら勝ち。辛い顔をした“ちゃんとした親”より、ちゃんと“笑っている親”の方が、子どもは安心するのでは。育児、完璧じゃなくて全然いいんですよ!
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SNSでは「どれも言ったことある」「子どもが成人しても言ってる」「パパですが全部言った」などの反響に加え「ママは魔法使いじゃないの、を追加で」「耳閉店、も言う」「おてて美味しい?を推したい」など、苦労が滲み出る名セリフもリプライされた。絵画×育児あるあるが詰まった書籍も発売中とのこと。大変な育児の息抜きに開いてみてはいかがだろうか。
ズボラかーちゃん
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