驚異的な生命力と執念の捜索が実を結んだ。南オーストラリア州のカンガルー島で500日以上も行方不明になっていたミニチュアダックスフントの雌犬「ヴァレリー」が4月下旬に発見され、保護されたことが話題になっている。
ヴァレリーは2023年11月、飼い主に連れられてカンガルー島へキャンプに訪れた際、行方がわからなくなってしまったという。
カンガラ野生動物保護団体のリサ・カラン氏は、できる限り最善の方法で飼い主のもとに返したかったとし、「これ以上のトラウマやストレスを与えたくなかった。約16カ月、もう2度と経験してほしくない厳しい冬や、夏に水が見つからないなど、たくさんの困難があったはずだ」と話した。
見つかるまでの期間、ボランティアらは5000キロ以上の距離を1000時間以上かけて捜索した。最終的には遠隔わなを用いて保護することに成功。ヴァレリーは1週間ほど島で過ごし、飼い主が迎えに来て元の生活に戻るという。
カンガラ野生動物保護団体のジャレッド・カラン氏は「彼女は本当によく生き延びた。乗り越えなければならないことが多くあるだろう。起きたかもしれない事態を考えると、これほどうまくいったことに驚いている」と話した。