転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」はこのほど、20~50代の男女を対象に「退職に関するリアル」を調査し1498件の回答を得た。職場環境の変わる春。社会人たちの「退職」に対する多くの不満や不安が寄せられた。
「退職に関する不満・不安を持った経験」で、全体の4分の3近い71.0%が「ある」と回答。年代が上がるほど不満・不安を経験した割合が増え、20代の66.8%に対して50代は84.8%だった。
「繁忙期に重なった」「曖昧にされた」といった引き継ぎに関する不満や「せめてお世話になった同僚や先輩への簡単なあいさつを」「新入社員が休暇後そのまま代行を使って退職。ブラック環境ではないのにこんな辞め方をする時代なのか」など、新人や退職代行に対する声も挙がった。
「知り合いの退職が自身に及ぼす影響」では、74.0%が「悩んだ経験がある」と答えた。こちらも50代の85.0%が最多で、退職に対して敏感な年代であることが分かる。
「退職者が出ると置いて行かれている感じがする。新しい環境に飛び込む人と自分の成長を比べてしまう」「3年以内に退職した同期の年収が上がったのを見て、若いうちに自分もチャレンジすべきか焦った」「慕っている上司や先輩が退職をすると聞いた時は自分も考える」など身近な人の退職に不安を覚える意見が集まった。