国民民主党の榛葉賀津也幹事長が4日、国会内での定例会見で、石破茂首相に対して「失望しました」と思いを明かした。
トランプ米大統領が、米国に高率の関税を課す国に同程度の関税を発動する「相互関税」の税率を発表。日本は24％とされた。会見の冒頭で榛葉氏は「石破総理には、ぜひリーダーシップを持ってアメリカのトランプ大統領と伍（ご）してほしい」とコメント。「先の予算委員会で『下からの積み上げで様子を見る』とか、『岩屋大臣に任せている』というような答弁がありましたが、若干、失望しましたね」とあきれるように語った。
「米国はトップダウン」とした上で「ラトニック（商務長官）が何を言おうと、トランプがやるかやらないかなんですね」と指摘。「先の首脳会談で、石破さんは『トランプさんとは気脈が通じる』とか『ケミストリーが合う』とおっしゃってましたね。であるならば、しっかりとトップ同士で『日本に対しては関税を上げるな』というメッセージを」と要望した。さらに、安倍晋三さんが第1次トランプ政権時に交渉したことを例に挙げ、「毅然（きぜん）と、石破さんにはトップ会談でこの問題に対処してほしい」と語気を強めた。
記者から石破首相の対応について質問されると「こうなるのは分かってるわけですよ、おおむね。しかも、この直前の予算委員会で『下からの積み上げ』って言ってるんですよ。積み上げたってトランプに刺さるわけがないですよ」と再度ヒートアップ。「安倍晋三元総理がやったように、トップの情熱と真剣度なんですよ！」「その覚悟を石破さんも持ってほしい」と尻を叩くように語った。
