文化評論家で詩人のキム・ガプス氏が、成人と未成年の交際を擁護する発言をし、批判を集めている。
17日、YouTubeチャンネル「メブルショー」のライブ放送で、今年2月24歳で亡くなった女優の故キム・セロンさんの遺族が、「涙の女王」で知られる俳優キム・スヒョンとの6年にわたる交際を主張している件について、議論が行われた。遺族は、キム・セロンさんが中学生だった頃から、キム・スヒョンと6年間交際していたと主張している。
キム・セロンさんが、キム・スヒョンとのプライベート写真を公開し、批判を受けたことについて、本人が生前に作成した謝罪文を、遺族がYouTubeチャンネル「縦横研究所」を通して公開。この謝罪文によると、キム・セロンさんが15歳であった2015年11月19日から、2021年7月6日まで交際していたという。
この件についてキム・ガプス氏は、「この騒動を見ていると、未成年と交際していたことが、まるで大犯罪のように騒がれている。年の差がある恋愛もあるだろうし、女性のほうが年上の場合もある。いろんな形がある」と発言。
さらに、「それなのに、未成年に対する強姦? 話にならない。彼らは若くして付き合い始めたんだろう。キム・セロンさんは元子役だから、早くから社会に適応していた可能性が高い。16歳の頃から恋愛していて、男性の年齢は27歳だった。僕だったら、青臭い子どもは恋人として見られないだろう。僕は若い女性と付き合ったことがないから合わないと思う。でも、これは個人の特性だ」と付け加えた。
また、「キム・スヒョンさんが嘘をついていたのかは分からないが、キム・セロンさんとの恋愛関係を否定しようとしていたということは、イメージに悪影響が出ると思ったということだ。別に悪いことじゃないのに、社会の普遍的な認識と戦う勇気がなかったんだろう」と話した。
キム・ガプス氏が、16歳と27歳の交際を、「個人の特性」「元子役だから、早くから社会に適応していた」などと表現したことや、若い女性は「青臭くて」「恋人として見られない」という発言に対して、批判が集中している。
コメントには、「あきれて言葉が出ない」「中学生が、大人から性的対象として見られるのではなく、未成年として、しっかりと守られる環境が備わった世の中であるべき」「キム・ガプスの問題発言はいつものこと。放置してきた以上、いつかはこんなことになると思っていた」「未成年は『青臭い人間』じゃなくて、守るべき我々の未来だ」「『青臭くて』というのは、度を過ぎた発言では」「27歳の男性が、15歳の女性と付き合うのが個人の特性? ひどい」などの意見が相次いだ。
キム・ガプス氏は「メブルショー」で、これまでも何度か物議をかもしてきた。傷害罪の前科がある歌手のファン・ヨンウンに対して「本人が悪い」と認めながらも擁護する発言をし「被害者に対する二次加害だ」という指摘を受けた。女優のパク・ウンビンの「百想芸術大賞」での受賞コメントには「いい大人が泣きわめいてみっともない。ソン・ヘギョを見習え」と発言し炎上。その後、自身の過ちを認め、謝罪していた。
また、APRILのイ・ナウンの、イ・ヒョンジュに対するいじめ疑惑に対しては、「イ・ヒョンジュさんにいじめられる理由があった」と発言し、問題に。
今回は、故人に対する冒涜と、未成年との交際を擁護する発言が批判を集め、とうとう「メブルショー」は、該当コーナーの廃止を発表し、謝罪した。「メブルショー」は、18日のライブ放送のオープニングで謝罪し、「該当コーナーを永久に廃止する」とコメントした。