やっと、やっと帰ってきた。国際宇宙ステーション(ISS)での滞在予定が当初8日間だったものの、帰還船の問題で9カ月と大幅に長期化していた米宇宙飛行士2人が、米東部時間18日午後6時前(日本時間19日午前7時前)に、スペースXの宇宙船で地球に帰還。ボートに引き上げられた2人は、笑顔を浮かべ出迎えた関係者と握手を交わした。
ボーイング製の宇宙船「スターライナー」の技術的問題に見舞われた米飛行士のスニ・ウイリアムズさんとブッチ・ウィルモアさんは、滞在が当初予定の大幅に延びていた。
昨年末、2人は宇宙船の中で「厳しい時間が続いた。犬や友達に会いたい。ただ、地球からメッセージをくれる人は大勢いて、友達や家族と家で過ごしている気分になる」などと話していた。
16日に日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんら4人を乗せた宇宙船「クルードラゴン」がISSに到着し、ウイリアムズさんとウィルモアさんを含む4人が帰還した。
帰還船は午後5時45分ごろに大気圏に再突入し、パラシュートを開いてフロリダ州沖に着水。飛行士らは数日間にわたる健康チェックを受けた。