お笑いコンビ・ラランドのサーヤがボーカルを担当し、「ゲスの極み乙女」の川谷絵音らも参加している5人組バンド「礼賛」が16日に大阪・なんばhatchで開催したライブで痴漢行為があったとされる件について、ライブ運営の「キョードー大阪」が19日、公式サイトで声明を発表した。
同社は「3月16日(日)礼賛公演中の事実確認と対応についてご報告」として声明を掲載。「今回の対応について適切さを欠いたとのご批判を受け、不快な思いをされた方がいらっしゃったことに対し、深くお詫び申し上げます」と謝罪。その上で「本件については、当事者双方のご主張を伺うとともに、当日に居合わせた方々の目撃情報や、駆け付けた警察の対応を踏まえ、コンサート運営会社として誠実に対応いたしました」とし「終演後、第三者の目撃者(お客様)に任意でご協力頂き、警察立ち合いのもとで痴漢行為と疑われる事象は認められないという証言が提示されました」と報告した。
なお、「礼賛」は18日に公式SNSで「本公演における会場内でのトラブルにつきまして、ご心配をおかけし大変申し訳ございません」と謝罪し「現在、事態の把握に加え、緊急時のオペレーション体制の見直しを要請し、会場内でのトラブル防止策についての協議を関係機関と重ねております」などと声明を発表。サーヤや川谷絵音も同投稿を引用するかたちで謝罪している。
キョードー大阪の声明文は、以下のとおり。
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3月16日(日)なんばHatchでの公演中に発生した痴漢行為の申し立てについて、当社にて事実確認を行いました。
当社は、参加者、アーティスト、および関係者の皆様にご迷惑をおかけしないよう、万全を期して運営対応を行ってまいりました。しかしながら、今回の対応について適切さを欠いたとのご批判を受け、不快な思いをされた方がいらっしゃったことに対し、深くお詫び申し上げます。
当社は、被害を申告された方によるXへの投稿内容に事実との相違があることを、投稿時より確認しておりました。
しかし、礼賛のファンであることや個人の発信であることを考慮し、静観しておりました。
本件については、当事者双方のご主張を伺うとともに、当日に居合わせた方々の目撃情報や、駆け付けた警察の対応を踏まえ、コンサート運営会社として誠実に対応いたしました。
終演後、第三者の目撃者(お客様)に任意でご協力頂き、警察立ち合いのもとで痴漢行為と疑われる事象は認められないという証言が提示されました。
また、被害を申告された方が3月17日にXへ投稿された内容には、弊社が関係各位と確認した事実関係と相違する部分が多々ございます。具体的な相違点については、以下に詳述いたします。
なお、SNS上で誤った事実を記載・拡散することは、当社のみならず、アーティスト、会場、その他関係者の信用を大きく損なう行為となります。そのため、看過できない誤情報の投稿および拡散については、今後、投稿の削除を求めるとともに、投稿者ならびに拡散者に対して、厳重に抗議してまいります。
株式会社キョードー大阪
株式会社キョードー関西
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以上の声明の後に、被害を申告したX投稿内容のうち13カ所について、同社が具体的に補足説明をしている。
最後に「一部、不十分な運営につきましては、重ねて深くお侘び申し上げます」と重ねて謝罪。「痴漢は犯罪行為であり、決して許されるものではありません。会場内で痴漢行為や迷惑行為が確認された場合、厳正に対処いたします」とし「本件に関する投稿者および関係各所への誹謗中傷は、決して行わないようお願い申し上げます」と注意喚起した。