兵庫・斎藤知事が“はぐれ維新”「躍動の会」3県議を激励「しっかりやっていきましょう」合流、連携は否定

杉田 康人 杉田 康人
斎藤元彦兵庫県知事
斎藤元彦兵庫県知事

 兵庫県の斎藤元彦知事(47)が11日、県庁での定例会見で、日本維新の会の県組織・兵庫維新の会から除名、離党勧告などの処分を受けた岸口実氏(60)、増山誠氏(46)、白井孝明氏(たかひろ、41)の3県議が10日、斎藤氏支援の姿勢を打ち出した兵庫県議会の新会派「躍動の会」を立ち上げたことについて言及した。

 「躍動の会」との連携の可能性を問われた斎藤氏は「今のところ具体的に何かっていうのはない」としながらも「県議会の各派、会派が私の掲げている『躍動する兵庫』の実現に向けて、若者の支援を含めた政策において、共感や賛成をしていただけるということが大事だと思いますし、そういったことを応援していただける議員が会派を含めて、やっていただけるということは大変大きな意味がある」と述べた。

 増山氏は、10日配信のYouTube番組「ReHacQ-リハック-」で、斎藤氏の告発文書問題への百条委員会の報告書が正しいがどうかを県民を問うために、県議会の自主解散を求めていくと発言した。斎藤氏は「そこは、最終的には県議会が判断されること」と受け止めた。

 同番組内で、増山氏は知人を通じて、躍動の会設立を斎藤氏に伝え、激励を受けたとした。「『躍動する兵庫』の実現っていうものが、私の県政の大きな目標。各会派と政策的な議論をやっていくということは大変大事。そういった意味で、県議会との車の両輪として知事を議論をやっていくということは大変大事ですし、政策議論を闊達(かったつ)に行うっていうのは本当に大事。『しっかりやっていきましょう』という意味での激励です」と説明した。

 「躍動の会」は2027年に予定される兵庫県議選で40人程度の候補者を立て、第1会派を目指すとの青写真を描いた。斎藤氏は「2年後には統一地方選挙がありますので、そこで『躍動の会』もどのように政治活動をしていくかということだと思います。県民の皆さんがそういったところで、選挙を通じて、民意をどう示されていくか」と話すにとどめた。

 増山氏は、「躍動の会」に斎藤氏が代表や何らかの形で関わってほしいと熱望したが、斎藤氏は「そういったことはないと考えている。まずは3人の議員が、議会政治活動としてご判断された。ただ『躍動する兵庫』の実現に向け、議会側として斎藤県政の方向性に向けて、車の両輪として各会派がしっかり議論、そして前に進めていくという機運を高めていただくということは、議会全体としては大事なことだと思っています」とした。

 斎藤氏の疑惑告発文書問題をめぐり、3県議は政治団体・NHKから国民を守る党の立花孝志党首(57)に告発者の私的情報などを記した文書の受け渡しや、非公開で行われた百条委員会の音声データなどを提供するなどした。

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