火星、金星、木星、土星、水星、天王星、海王星―7つの惑星が一直線に並ぶ「惑星直列」が、南米チリの上空で観測されている。同国の天文学者ルイス・チャバリア・ガリード氏によると、この現象がチリの空で数週間にわたって起こるのは400年に一度という非常に珍しいことだという。
ガリード氏は「上空の狭い領域に7つの惑星が集まり、全て見ることができる。これは400年に一度の出来事。非常に珍しい。1日だけでなく、数週間にわたって観測できるのも素晴らしい」と話した。
さらに「一直線上に並んでいるように見えるが、実際に惑星同士の距離が近いのではない。太陽系の軌道はそれぞれ異なるが、地球からは同じ場所にあるように見えるのだ」と説明した。
チリの夜空は暗く、天体観測に適していることで知られている。3月は皆既月食も期待され、天文現象の多い１カ月となる。
