ドナルド・トランプ大統領が火星に米国旗を掲げると、改めて発言した。4日に就任2期目最初の議会合同会議で演説を行い、宇宙空間に人類を送り込む意向を明らかにした。トランプ大統領は1月の就任演説の際も「米国の宇宙飛行士を火星に送り込む」と国民に誓っており、この計画についての“真剣さ”が話題になっている。
今回、大統領は「われわれは科学の広大なフロンティアを征服し、人類を宇宙へと導き、火星やそのはるか彼方にアメリカの国旗を掲げるつもりだ」と述べた。
大統領は、米宇宙企業スペースXの創業者でCEOのイーロン・マスク氏と親交が深いことでも知られる。マスク氏は、過去のXへの投稿で、今後10年のうちに人類を火星に送り込むことを目標としたNASAの月火星探査計画について、「いや、我々は火星に直行する。月は気を散らすものだ」と綴っている。
また以前トランプ大統領は、NASAが火星に焦点を当てるべきだとして、「NASAは月に行くことを話すべきではない。われわれは50年前に月に着陸したのだ。彼らは、火星(月もその一部である)や防衛、科学など、我々が行っているもっと大きなことに集中すべきだ!」ともコメントしていた。
一方で、スペースXは現地6日、米テキサス州から宇宙船「スターシップ」を打ち上げたが、数分後に宇宙空間で爆発。1月に続く打ち上げ失敗となった。打ち上げ失敗は今回で8回目。火星探査計画が想定通り進むかどうかの懸念も出ている。