夏の参院選に日本維新の会から出馬予定だった国際問題評論家の石平(せき・へい)氏(63)が2日、自身のX(旧ツイッター)を更新。「私石平は、日本維新の会からの参議選出馬を取りやめることにしました(原文ママ)」と表明した。
石平氏は、参院選出馬を取りやめた理由として「ネット上で溢れた、私個人への中傷誹謗・罵詈雑言に対し、家族が動揺してパニックに陥っていることにある。家族を落ち着かせて普通の状態に戻すためには出馬を断然せざるを得ない。その際、家族は何よりも大事なのである」と説明した。
一方で、誹謗中傷ではない批判も寄せられているとした。石平氏は中国生まれだが、日本国籍を取得している。「帰化人1世の国政参与に対し、保守層を含めた多くの有権者が疑問・危惧の声をあげてきている」と指摘した。
石平氏は「こうした切実な危惧と疑問を無視することはできない。出馬取りやめの上、『帰化人一世が国政に出るのは良いのか』との大問題を、もう一度深く考えていくつもりである」と訴えた。