平成から現在の令和にかけて娯楽として楽しむサービスやゲームは、様々なものが普及したといえる。例えばYouTubeやトレーディングカードゲームなども挙げられ、そういったものに触れてきた世代が老後を迎えたとき、どのような姿になるのだろうか。
漫画家の金沢真之介さんが手がける『50年後の老人ホーム』シリーズは、この先の老人ホームで過ごす高齢者たちが、“かつて慣れ親しんだ遊びや趣味”について語り合う様子が描かれている。金沢さんのX(旧Twitter)にポストされると、多くの人の興味を引いて13万もの「いいね」を獲得。
今から50年後のとある老人ホーム、79歳の木村七海は“お絵描きレクリエーション”で、かつて推していたキャラを描いていた。ヘルパーに絵を褒められると、「実は昔 同人誌 描いていたの」と自身の過去について明かす。さらに、84歳の斉藤玲奈も「私も描いてたww」と続き、木村と斉藤は好きだった作品の話に花を咲かせた。すると、同じ席にいた80歳の空山明英は、木村と斉藤が好きな作品の作者だったことも明らかになり…。
読者からは「本当にありそうで面白い」「老人が『草』って言ってるの笑える」などの反響が。そこで作者である金沢さんに、同シリーズを描いたきっかけについて話を聞いた。
―同シリーズを描いたきっかけを教えてください。
妻と雑談していると、ふと急に「わし昔ボカロPやったんじゃ」と言い出しまして、僕が「それ漫画にしたら面白そう」と思ったのがきっかけです。
―同作の中でも特に気に入っている場面があれば、理由と一緒にお聞かせください。
50年後のエロサイトの冒頭で、無言でちょいちょいと呼びかけ「FANZ●か?」と急に問いかけるのに対して、言わずもがなといった態度で「DLsit●」と答えるやりとりは、高齢者ならではの雰囲気が出ていて気に入ってます。
―読者にメッセージをお願いいたします。
個人的にも50年後に答え合わせができるのを楽しみにしながら描いているので、これからも楽しんでいただけると嬉しいです!
<金沢真之介さん関連情報>
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▽pixiv
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