歌手で女優のアリアナ・グランデが出演した『ウィキッド ふたりの魔女』におけるメイクは「古きハリウッド」にインスパイアされたものだという。スティーヴン・シュワルツの大ヒットミュージカルの映画化作品で、魔女グリンダ役を演じているアリアナだが、映画のメイクアップを担当したフランシス・ハノンが、観客が「登場人物に共感」できるように「実にシンプル」な方法を選んだと明かしている。
来月開催されるアカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされているフランシスは、ウェブサイトGoldDerbyのインタビューでこう語っている。「彼女のメイクは実にシンプルで、とても親しみやすいものにしました」「みんなが登場人物に共感できるようにしたかったですし、ジョンもそれを望んでいました」「そして、虹色やオパールがかった色にすることで、彼女自身が反射するような質感にしました」
2014年に『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞を受賞したフランセスにとって、『ウィキッド ふたりの魔女』がこれまで手掛けた作品の中で最も大変なものだったという。「88のセリフのある役があり、およそ3500人のサポート・アーティストがいて、その98パーセントの人たちがウィッグや付け毛や何かを顔につけていました」「大きな挑戦のひとつは、オズの中にさまざまな世界を見つけながら、それらをすべて信じられ、リアルで、互いにつながるものにすることだったと思います」