英俳優P.H.モリアーティさんが死去した。86歳だった。ガイ・リッチー監督のクライムアクション映画「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」の“ハチェット”ハリー・ロンズデール役などで知られたモリアーティさんが、妻に見守られながら静かに息を引き取ったことを、故人が生前支援していた男性がんチャリティ団体オーキッド・キャンサーが伝えた。
ロンドンで生まれたモリアーティさんは、ボクサーや港湾労働者として働いた後、1950年代に俳優業に専念するようになり、数十年にわたるキャリアの中で、数々の有名な映画やテレビ番組に出演した。
ザ・フーの同名のロック・オペラを基にした1979年の英映画「さらば青春の光」で映画デビューを果たしたモリアーティさんは、ボブ・ホスキンスやヘレン・ミレンと共演した「長く熱い週末」が転機となり、「ジョーズ3」や「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」など様々な作品に出演した。
英俳優・映画監督のニック・ネバーンはインスタグラムに撮影時とみられるオフショットを掲載。「伝説の俳優P.H.モリアーティ、ご冥福をお祈りします。彼を演出できたことはとても光栄でした... 間違いなくキャリアのハイライト。 この悲しい時に、彼の友人や家族に心から感謝します」と追悼している。