性的関係をめぐって大阪府内の女性から提訴され、11月に解決金500万円を支払い和解し、岸和田市議会から「説明責任を果たすことは無かった」「混乱を招いた」などとして不信任決議を受けた大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)が24日、議会を解散した。
市議会は20日の本会議で、不信任決議案を賛成多数で可決。永野氏は30日までに議会を解散しなければ自動失職することになっていたが、解散に打って出た。
永野氏はこれまで、女性との不倫関係を認めて謝罪したが、性加害については「なかった」と一貫して否定している。
この日の会見で、永野氏は議会解散の理由について説明したが、永野氏の妻・紗代さん(38)が同席するまさかの展開に。女性との関係についてこれまでの経緯を説明した。
紗代さんは「夫婦でずっと、この問題に対応してきたからです。事実でないことがたくさん出回っているし、事実をきちんと伝えたくてここに出てきました。(性)加害はないのに、あるように報道されてつらい日々でした」と会見に同席した理由を述べ、永野氏について「変わらず大事な家族の一員です。市長職は続けていって欲しいと思っている」と願った。
永野氏は「不信任決議の決議文の中に、説明責任を果たしていないということがあった。(女性から)秘匿して欲しいと言われていること以外のことについては、説明責任を果たしてきた。不信任決議に大義がない。不貞行為については家族や妻に対して申し訳ないと思っているが、市議会で扱われるのはおかしなこと。辞職する考えはない」と議会解散の理由を説明した。
2025年2月2日投開票で市議選が行われるが「選ばれた方々が再び不信任を出されたら、私はそのまま自動失職になる。そのタイミングで市長選挙をやるということになる」と議会で再び不信任決議が出され失職した場合、出直し選に臨む考えを示した。