J.K.ローリング(59)がデイムの称号(GBE)を辞退していたという。「ハリー・ポッター」シリーズで世界で最も売れている作家となったローリング、2001年には児童文学への貢献が認められイギリス王室から大英帝国勲章(OBE)を授与されたが、それ以上の栄誉は望んでいないことを明かした。
ローリングは自分がデイムに選ばれるべきと主張していたあるファンにXでこう返している。「その気持ちは本当にありがたい。けど実は私は爵位も貴族の称号も断っているの」
全7巻、映画8本、テーマパークや舞台にまでなっている同シリーズを生み出したローリングだが、「個人的な理由」で辞退したそうで、「肩書なんて欲しいと思わない。でもありがとう」とファンに感謝の言葉を続けていた。
ロバート・ガルブレイスという男性のペンネームで執筆していたこともあるローリング、1997年に第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』を出版してからも、自身を「本物の作家」と呼ぶのに苦労したとサンデー・タイムズ紙に最近明かしていたところだ。「(同シリーズのヒットについて)正直言うと全てがぼんやりしている。スマーティーズ・ブック・プライズ(1997年)を受賞したことはとても大きな出来事だった。それからアメリカから記録的な前金をもらって全てがおかしくなり始めたの」「ベストセラーリストに載った時は本物の作家になれたと思って大喜びしたわ」「本が出版されてからも、自分を作家と名乗ることに本当に憶病だったし、口に出すのも躊躇っていたから」
同映画ではダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター役)、エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー役)、ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー役)、トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ役)のキャリアを語る上で欠かせないものとなっている。