聖ニコラスの墓が、トルコの教会の地下で発見されたという。古代都市ミラ(アンタルヤ県の町デムレ近郊)の聖ニコラス教会に埋まっていた2階層の構造の中から、傾斜した屋根の蓋が付いた長さ6フィートの石棺が見つかった。
聖ニコラスは西暦270年から343年まで(諸説あり)の生涯を送り、貧しい人々にお金を施したり、売春の道から逃れるため3人の少女を救ったことなどが伝えられており、その優しさがサンタクロースに影響を与えたことも知られている。
一方、その遺体はイタリアのバーリにあるサン・二コラ教会に移され聖遺物となったとされていた。
今回の発見についてトルコ、ハタイ県にあるムスタファ・ケマル大学のエブル・ファトマ・フィンディク准教授は説明した。「彼の墓があると思われる教会の近くで石棺が見つかったという事実は、ここが我々が探している神聖な場所であることを示している可能性があります。現在、石棺の蓋の一部を見ることができ、その溝の一部が明らかになっています。将来、更に深く掘り下げ、全てが解明される予定です」