フージーズのメンバー、プラーズこと本名プラカズレル・ミシェル(52)はスパイになりたいと思ったことはないそうだ。バラク・オバマ大統領とドナルド・トランプ大統領の政権に対し影響力を駆使するため、逃走中のマレーシアの金融業者ジョー・ロウから1億ドル(約150億円)を受け取った国際詐欺事件でプラーズは、共謀、証人買収、外国政府の未登録エージェントに成りすますなど10件の罪で有罪判決を受け、22年の懲役刑に直面しているところだ。
同事件についてプラーズは、諜報員になろうとは夢にも思わなかったと語っている。バラエティ誌の取材に対して「無意識にワクワクしていたのかもしれない。スパイ映画は好きだけどスパイになりたいと思ったことはない。セクシーだとは思わない。そう感じた部分もあるけど」と明言。一方で外国政府の未登録エージェントに成りすました罪でも有罪判決を受けているということもあり「厳密には私は外国の諜報員だ」とも語っている。
昨年4月に有罪判決を受け、来年1月に判決公判を控えているプラーズだが、獄中からでも控訴すると固く誓ってもいた。「私は闘うつもりだし、控訴するつもりだが、その間に刑務所に入る可能性もある。それが現実だ」
プラーズへの罪状には2012年のバラク・オバマの選挙キャンペーン中の選挙資金法違反や2017年のドナルド・トランプ政権に違法で働きかけたという主張も含まれている。しかし、本人はお金儲けがしたかっただけで、政治の世界で再起を図ろうとする中、間違った法的アドバイスを受けていたとしている。
同事件の量刑の判決待ちのため国際的な渡航を禁止されているプラーズ。フージーズのメンバー、ローリン・ヒルとワイクリフ・ジーンとのヨーロッパツアーに参加することは不可能だとして、同グループでの自分の活動は終わったと話していたところだ。