「パフ・ダディ」名義でも知られ、2018年にはフォーブスの「アメリカで最も裕福なセレブリティ」で8位にランキングされたこともあるヒップホップ歌手ショーン“ディディ”コムズが、新たに男性から性的暴行で告発された。現在、ニューヨークの刑務所で性売買や恐喝などの容疑での裁判を待つ身のディディは、当時39歳だった男性に薬を飲ませ、襲いかかったという。
ニューヨークの連邦裁判所に提出され、ピープルが入手した訴状によると、匿名の原告は、2022年にニューヨークで開かれたパーティでディディに薬物を飲まされ、意識を失った後、「黒い壁」の「暗い寝室」のベッドの上で目覚めた時に、「自分の体の上にのっていた」ディディが性行為を行っていることに気づいたという。男性はディディを押しのけ、バスルームに逃げ込んだ後パーティー会場を去ったとしている。
この男性の告発は、19日に提出された訴状5件のうちの1件であり、これらはすべて、ディディによる不正行為の被害者100人以上の代理人を務めていると発表していたトニー・バズビー弁護士が担当している。
ディディは、性的虐待を完全否定しており、担当弁護士は、それ以前に提出された多量の訴状に関して、「無謀なメディア・サーカスと化している中で、メリットのない申し立てにいちいち対処することはできない」と述べていた。
9月に性売買や恐喝などの罪で起訴されたディディの刑事裁判は、2025年5月に開かれる予定だ。バズビー弁護士は、被害者は男性60人と女性60人、そのうちの25人が当時未成年者だったと発表。そのうち1人は虐待を受けた当時9歳の少年だったとしている。申し立ての期間は1991年から今年までに及んでいる。