京都のバンド「騒音寺」が亡きPANTAさんに捧げる「頭脳警察」カバーアルバム 盟友TOSHIも参加

北村 泰介 北村 泰介
騒音寺の新作カバーアルバムに参加した頭脳警察のTOSHI(左)と昨年7月に死去したPANTAさん(2019年撮影)
騒音寺の新作カバーアルバムに参加した頭脳警察のTOSHI(左)と昨年7月に死去したPANTAさん(2019年撮影)

 京都を拠点に活動するロックバンド「騒音寺」(そうおんじ)が27日、結成30周年を記念した最新作として、伝説のバンド「頭脳警察」をカバーしたCDアルバム「フー・アー・ザ・ブレインポリス?」をリリースする。

 同作には「コミック雑誌なんか要らない」など頭脳警察のカバー12曲を収録。昨年7月に死去したPANTAさん(ボーカル&ギター)を追悼し、その音楽を後世に残すべく制作された。アルバムのタイトルは頭脳警察のネーミングの由来であるフランク・ザッパの同曲から引用。ジャケット写真は「演劇実験室◎万有引力」所属の俳優・山田桜子がモデルを務めている。

 両バンドは2010年代から「騒音警察」と題した合同ツアーを行うなどの接点があった。そうした縁を背景に、今回の新作でも、1969年の頭脳警察結成時からのメンバーであるTOSHIこと石塚俊明がパーカッションでゲスト参加。騒音寺の4人が生み出すグルーヴにTOSHIのコンガが共鳴している。

 騒音寺のリーダーでボーカルのNABEは「今回のこの作品で頭脳警察を知らない若い世代が興味を示せばよい。聴けばわかると思うけれど、TOSHIの参加により騒音寺が頭脳警察になった」とライナーノーツに綴った。そのTOSHIから「なんだかPANTAの声に聞こえるね」と言われたNABEは「そりゃそうだ、人生狂っちまうほど聴いたんだから」と思いを吐露した。

 プロデューサーのサミー前田氏は、よろず~ニュースの取材に対して「日本のロックの始祖としてのPANTAさんに捧ぐ、全曲、頭脳警察のカバーという〝暴挙〟です。この企画を思い付いた時、騒音寺以外のアーティストが思い浮かびませんでした。録音は奇をてらわず、70年代前半のロックの熱を感じられるようなサウンドに仕上がったと思います」とコメントした。

 収録曲は次の通り。(1)戦慄のプレリュード(2)赤軍兵士の詩(3)銃をとれ!(4)マラブンタ・バレー(5)ふざけるんじゃねえよ(6)真夜中のマリア(転換の為のテーマ)(7)サラブレッド(8)歴史からとびだせ(9)落葉のささやき(10) 悪たれ小僧(11)コミック雑誌なんか要らない(12)万物流転

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