スマートフォンやノートパソコンの使用によって、認知症のリスクが高まる可能性があるという研究結果が出た。ある理学療法士によると、機器を使用している際の姿勢の悪さが脳への血流を減らし認知機能の低下を引き起こすそうだ。
ロンドンのインペリアル・カレッジで教鞭をとるソロモン・エイブラハムズ博士はこの問題に関する研究をレビュー後、「新たな証拠と臨床試験によって認知と神経に潜在的な影響があることが示された」と発表した。
「多くの人が携帯電話を見ている時のように、頭を前に向けた姿勢で動脈を持続的に圧迫すると、動脈の直径が慢性的に小さくなり、脳に届く血液の量が減少する可能性があります」
さらにエイブラハムズ博士はこう続けた。「誰もが身に覚えがあるはずです。アルツハイマー病は高齢化が進むにつれて蔓延しますが、この研究は私たちの日常的な習慣、スマホを見つめることによる姿勢の悪さが患者増加の原因である可能性を指摘しています」