スマホを持っていることが当たり前になった現代、多くの人がメールやメッセージなどの文字入力を日頃からおこなっている。ただ文字入力に時間がかかってしまい、少しでも時間短縮ができればメールやメッセージをもっと書きたいと思っている人もいるだろう。実はiPhoneであれば、意外と知られていない便利な文字入力機能が数多く存在する。そこで筆者が実際に試した5つの文字入力テクニックをとりあげ、その有用性を5段階で評価する。
まずは郵便番号から住所を一発変換する方法だ (評価:4/5)。会員登録や荷物の配達先など、スマホで住所を入力する場面は少なくない。慣れない地域の住所を入力しようとすると入力ミスをしてしまい時間がかかってしまうだろう。そこで便利なのが、郵便番号から住所に自動変換する機能だ。郵便番号を入力し変換候補を確認すると、該当する住所が表示される。
この機能を使えば、住所入力の時間が短縮できる。ただ郵便番号から変換される住所は一部分なので、残りは手動入力が必要だ。完全自動化とはいかないため、評価は4とした。
次はフリック入力で「」を素早く入力できる方法だ (評価:5/5)。セリフを表現したり補足を書いたりなど、文章作成時に括弧類は頻繁に使用される。この括弧類はiPhoneではフリック入力を活用すれば、素早く正確に入力可能だ。
具体的には、フリック入力画面で[や]を長押しすると左右に「」が表示される。さらに左右の括弧を続けて入力すると、予測変換に様々な種類の括弧がセットで表示される。この機能は非常に便利で、文章作成の効率を格段に向上させるため評価を5とした。
また「々」の簡単入力法も存在している (評価:3/5)。「々」(踊り字)は頻繁に使用する記号ではないものの、必要なときに素早く入力できると便利である。「我々」などと入力して「我」を削除して使っているという人もいるだろう。
iPhoneでは数字入力画面の8を長押しすると、上に「々」が表示される。この方法は覚えやすく、必要なときにすぐに使える点が良い。ただし使用頻度が低いため、評価は3とした。
次は3Dタッチでカーソル移動する方法だ (評価:4/5)。文字列の途中にカーソルを移動させる際、従来は文字列をタップして微調整する必要があった。しかし3Dタッチ対応のiPhoneではキーボード下部の空白部分を長押しすることで、キーボードがトラックパッドに変化する。
この機能を使えば、指を空白部分で動かせば正確にカーソルを移動できる。文章編集の効率が大幅に向上するため高評価とした。
最後は、入力済み文字列の再変換方法だ (評価:3/5)。文章の変換ミスに気づいた際、通常は該当部分を削除して再入力するだろう。しかしiPhoneでは変換ミスをした文字を2回タップするだけで再度変換できる。
削除して入力し直す手間を考えると、入力時間の短縮につながるもののそう頻繁には使用しないだろう。その点が評価を3にした理由である。
上記の5つのiPhone文字入力テクニックは、日常的な文字入力の効率を向上させるだろう。特に郵便番号からの住所変換や括弧のフリック入力は、頻繁に使用する機会があるため覚えておくと便利だ。
これらのテクニックのうち、読者の皆さんはいくつご存知だっただろうか。iPhoneにはほかにも多くの文字入力テクニックが存在する。例えば、「きょう」「あした」などの入力で日付を簡単に表示できる機能や、英単語をひらがなで入力して変換する方法などがその一例だ。もしほかにもよく使う文字入力テクニックがあれば、ぜひコメントなどで教えてもらいたい。