コナミデジタルエンタテインメントはこのほど、2024年秋に米MLBを舞台にした野球アプリゲーム「eBaseball™: MLB PRO SPIRIT」(以下、メジャスピ)を公開する。今回は本作のゲーム性や、詳しい内容について阿部洋介プロデューサーにお話をうかがった。
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阿部氏は同社が現在大好評を得ているNPBを舞台にした同社のアプリゲーム「プロスピA」と「メジャスピ」の違いについて、「MLBだからこそ手に入るデータというのがすごく沢山たくさんあります。日本のプロ野球では公開されていないような打球方向や角度、変化球の回転数ど。様々なデータを参考にしながら、我々独自の基準でゲームとして面白く、選手の特徴が出る様にデータ化していっています」と話す。
それが大きく反映されたのが「ミート力」の値。「メジャスピ」内ではL(対左投手)・R(対右投手)で能力値が分かれている。阿部氏は「プロスピAだと『ミート』というひとつの値になっているんですけど、MLBのデータの公開の仕方を見ると、対右投手・対左投手で別のデータとして扱われている。あとは選手起用の面でも右投手、左投手に強い選手でスタメンを分けるといったようなところも再現していきたいと思って、対右・対左でミート力を分けました」とし、「MLBのほうが様々なデータが手に入るのでゲームのパラメーターにするのは難しいですが、そこが面白いところです」とその違いを説明した。
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また選手の数も膨大で、サービス開始時には約700人(全30チーム×ロースターの26人)がゲームに登録される予定。現役で活躍している選手を中心に排出される予定だが、プロスピAでは「OB選手」など、過去のスター選手も目玉の一つになっている。その点について阿部氏は「現段階ではお伝えできない、というのが今の答えです」としながらも、「ただ当然、そういう期待があるというのは制作チームも認識しております」と含みを持たせていた。
またパッケージにも選ばれたドジャース・大谷については〝嬉しすぎる〟悲鳴も。阿部氏は「正直困っています。というのは強すぎるんです。選手の査定は今年の夏くらいのデータを入力したものを搭載予定なのですが、どう考えてもバットコントロール、パワー、スピード全て『A』という査定になってしまいます」と苦笑いだ。今季の大谷は打率・310、54本塁打、130打点。本塁打と打点の2冠を達成し、盗塁もリーグ2位の59個と全て規格外の数字が並んだ。
その一方で、「ただそういう選手がいてくれるのもありがたいことです」とも話した阿部氏。「みんなが『この選手を使ってみたい』となってくれると思うので。『自分が使ったらどんな体験ができるだろう』というワクワクもあると思いますし、それを使ったときの気持ちよさというのは提供できる自信がある」とし、「大谷選手やメジャーリーグに興味がある人は是非触ってほしいです。なるべく早くお届けできるよう、最後の仕上げをおこなっている段階。もう少しだけお待ちいただければと思います」とリリースに向けて力を込めた。