10日のテレビ朝日「モーニングショー」では、衆院が解散し、衆院選に向けた動きを特集した。
政治評論家の田崎史郎氏は、裏金問題への逆風に大揺れの自民党について「今回は、はたして自公で過半数とれるのかな?というくらい厳しい選挙になっていると思います」と分析した。
石破茂首相が裏金問題に関わったうち12人を非公認とし、裏金議員全員の比例重複を認めないことを決定。野党は厳しく追及しているが、一方で野党間の選挙協力はほとんど進まず、批判を浴びながらも野党に時間を与えずに解散総選挙を急いだ石破自民の策が、効いているとの指摘もある。
番組に出演したテレビ朝日政治部官邸キャップの千々岩森生氏は、野党協力による候補1本化が進んでいないことに「またこの話をしてるのかということになる。ずっと、何年も言われてる。今回、このタイミングでこの秋に選挙があることは、永田町じゅうが分かってる話。なんで夏休みの宿題を最後の1日でバタバタやってるんですかって話」と指摘。現状を見ると「野党の中では調整されてない感じですね」と述べた。
田崎氏は、非公認となった裏金議員が出馬するとみられる選挙区の立候補予定者が並んだパネルをさして「非公認の人たちの選挙区を見てもらえれば分かりますが、立憲が立ち、維新が立ち、共産が立ってるわけです」と、野党各党が争うようにぎっしりと候補を立てている状況を指摘。野党各党で反自民の票を奪い合うことになるとし、「協力しなければ、非公認の裏金議員が復活する手助けをしてるようなものです。残念です」と述べた。