元財務官僚で経済学者の高橋洋一嘉悦大教授が8日、YouTubeチャンネルを更新。衆院総選挙(15日公示、27日投開票)以降の政権の流れを大胆予想した。
石破氏は裏金議員を非公認にする方針を打ち出している。高橋氏は、「非公認にされた中には、石破さんを一生懸命、推していた人もいる。可哀想だよな。石破さんは昔、後ろから鉄砲を撃つと言われてたけど、今や、前からも鉄砲を撃たれているって感じ。それか、何もなしの竹槍で『突っ込め!』と指示を受けているという感じもする」と皮肉った。
現役議員の40人ほどは小選挙区・比例代表の重複立候補も認めないとされており、高橋氏は、「ほとんどは旧安倍派。半分近くは落っこっちゃうかもしれない」と予想。「比例重複のところの人も、何人か石破さんに入れているんだよな。その人たちは後悔していると思うよ」と苦笑した。世論に従った形だが「世論といっても反自民の世論。公認するかでそんなの聞く必要ない」と話し「重複比例を認めなかった時点でマイナス20~25になっちゃう。選挙はたぶん負ける」と読んだ。
これらの決定に関しては、石破氏だけでなく、森山裕幹事長、岸田文雄前首相も入っていると睨む高橋氏は、ここから、自民敗北後に起こる展開を占った。
「負けると石破下ろしが始まる。さすがにこのあいだ、総裁選をやったから、もう一回総裁選をやるのは現実的な話じゃない。究極的には、石破さんを下ろして、両院議員総会が開かれる。そこで国会議員の中だけで後継を決めるという手がある」と手続きを説明。「そのときに岸田さんはもう1回立つよ」と話した。
9月の総裁選で次点だったのは高市早苗氏だが、支持した多くが旧安倍派や裏金議員で、総選挙では20人近くが落選している可能性があるため苦戦は必至。「その人たちが落ちれば、岸田さんが後継になる可能性は高いんだよ」とストーリーの完結は第二次岸田政権と紐解いた。