元衆院議員の宮崎謙介氏(43)が8日、衆院選(27日投開票)について「まとまっていない野党と、覚悟を決めた自民党の対決がどうなるか、目が離せません」とした。
宮崎氏は「石破新体制から、安倍派のいわゆる『裏金議員』たちにも再び、厳しい処分がされました。重複立候補が認められない(つまり比例復活はナシ)背水の陣での選挙になります。そうなると比例復活組の代わりに単独比例で立候補する議員たちが当選してきます。ここに女性・若手を入れることによって新たな風を吹き込み、自民党が刷新された感が出てくる」と注目する。
9日の衆院解散を前に、宮崎氏は「いよいよ衆議院が解散され、総選挙へ突入します。石破新政権の信を問う選挙ですが、その表舞台からひっそりと引退される方々がいます。正確に数えてはいませんが、10人は超えているのではないでしょうか」と指摘した。
衆院議員時代、二階派に所属していた宮崎氏は「その派閥の領袖(りょうしゅう)の二階俊博氏の引退はその代表格でしょう。歴代最長の自民党幹事長を務め、大きな力を振るった政治家です。その側近の林幹雄氏、江崎鐵磨氏も同時に引退される姿をみると、一致結束した二階派の時代を思い出します」と思いをはせた。
二階派のホープ・小倉将信元こども政策担当相(43)の衆院不出馬にも触れ「日銀出身で金融・経済に明るく、初代子ども家庭庁の大臣です。健康上の理由で引退とのことですが、周囲からは惜しむ声が漏れ聞こえてきます。同僚で歳も近かった彼にインタビューしてみたところ、忸怩(じくじ)たる思いだとのことで、しばらく療養に専念するそうです。また体調が回復したら大いに活躍してもらいたいと願います」と残念がった。
小倉氏が、自民党総裁選で小泉進次郎氏(43)を支え、将来を嘱望されていた三銃士の一人だったとして「村井英樹氏(前・内閣官房副長官。東大、財務省、ハーバード大卒。3児の父)と小林史明氏氏(元デジタル副大臣、NTTドコモの人事出身。永田町随一のイケメン)の三銃士たちも落胆していることでしょう」と心情を察した。
「その他にも根本匠氏(元復興大臣)や、国民から結局は愛されていた桜田義孝氏(元デジタル担当大臣)も引退されます」とした宮崎氏は、根本匠元厚労相(73)の長男・拓氏(38)が自民党公認で衆院福島2区から出馬することについて「この解散の土壇場で、後継にご子息を指名し世襲政治路線を進むあたりが姑息であると非難もされています。去り際、引き際は生き様が見えると言います。後継者選びは堂々とオープンに、公平に選考されるのであれば世襲批判はされないことでしょう」と訴えた。