素っ裸で作られたドナルド・トランプ氏(78)の像について、共和党が「嘆かわしい」との烙印(らくいん)を押した。米ラスベガス近郊の高速道路の付近の土地に高さ43フィート(約13メートル)、一糸まとわない姿で「前ならえ」の姿勢を取り首をかしげる巨大な“トランプ像”が出現。丁寧に色付けされており、設置の理由は不明となっている。
ネバダ州共和党は「この嘆かわしい像を強く非難します」と声明を発表。「意味のある会話」が目的ではなく「衝撃を与えるためのもの」だとし、「家族連れがラスベガスをドライブしている間、この不快なマリオネットが目に飛び込むことを余儀なくされます」と難色を示している。
この裸像プロジェクトを担当した匿名アーティストの広報は、このインスタレーションアート作品が「Crooked and Obscence(偽りと卑猥)」と呼ばれていると発表。像は今週中に撤去され、「スイング・ステート(共和党、民主党の支持率が拮抗している州)」に運ばれる予定だったようだ。
広報はテレビ局KSNVに「像は高さ43フィート、幅10フィート(約3メートル)、重さ6000ポンド(約2722キログラム)で鉄筋の上に発泡スチロールでできています」と話した。
会話を白熱させるのが目的だという像だが共和党は不満げだ。「トランプ大統領と共和党はインフレを抑え、国境を守り、雇用を作り出し、全てのアメリカ人に明るい未来を約束することに集中しています。民主党、特にカマラ・ハリスは実質よりも衝撃効果を優先し続けています」