実業家の〝ホリエモン〟こと堀江貴文氏が27日夜、「石破茂さんが自民党新総裁になったことについて解説します」と題して自身のYouTubeを更新。同日の自民党総裁選で勝利し、次期首相就任が決定的になった石破茂氏による新政権の今後や、総選挙などについて見解を語った。
堀江氏は石破氏について「法人税を上げ、金融所得課税を強化し、解雇規制緩和に慎重な姿勢…という石破さんが実際に首相になると、株価が下がってブラックマンデーみたいな事になったら大変なことになる」と危惧しつつも、「元石破派の平将明さん(衆議院議員)ら回りを固める側近に主要なポストで活躍していただき、岸田内閣の政策を引き継いでいただきたい」と現状維持に期待を込めた。
また、石破氏と対談した経験から「安定感は確かにある」と政治家としての存在感にも触れた。応援していた小泉進次郎元環境相が3位で落選したことには残念がりつつ、「決選投票では進次郎さんを支援した票が石破さんに入ったと思われるので、進次郎さんが要職で起用される可能性もある」と推測した。
総選挙に向け、堀江氏は〝裏金議員〟に厳しい対応になりそうな石破政権によって与党の優位を予測した。同氏は「石破さんに刷新感はあまりないが、地方の自民党支持層に浸透しているので、そこは大丈夫だと思う。『政治とカネ』の問題に対しても、石破さんは厳正な対処をしてくると思うので、そこに関して言えば自民党のアキレス腱にならない。(むしろ)『裏金』で突っ込まれなくなるので、野党が失速している中、与党が比較的優位に立つ。(石破自民は)意外と選挙に強いのではないか」と分析した。
また、堀江氏は「立憲民主党の野田(佳彦)代表の方がむしろ右寄りで、石破さんの方が左寄りなんじゃないかと。自民と立憲が逆転しちゃった状況だと思います」とも指摘した。堀江氏は同日付のXでも、ユーザーからの「石破さんなんだ‥立憲民主党にとってはチャンスでしょうね‥」というリプに対し、「それは逆だろ笑。野田さんは石破さんより右だからな」と切り返していた。