ワナ投入10分でウジャウジャ捕獲!アメリカザリガニが壊滅させた蓮池を1カ月で蘇らせたYoutuberが話題

ゆきほ ゆきほ

アメリカザリガニの被害により壊滅状態になった蓮池を、駆除により見事再生させた動画が話題になっている。

沼のようになった蓮池に罠を投入すると、10分ほどでゾッとするほど大量のアメリカザリガニが。1カ月間コツコツ駆除を続けると、当初は見られなかったヒメゲンゴロウや、トノサマガエル(絶滅危惧種)の卵も発見され、再び美しい蓮池へと復活を遂げた。

動画を撮影したのは、「マーシーの獲ったり狩ったり」チャンネルを運営する、Youtuberのマーシーさん。詳しく話を聞いた。

――アメリカザリガニの被害とは?

マーシー:具体的には水草を摂食・切断して水生植物群落を壊滅させます。水草など、群生している水生植物が壊滅すると、水生生物もいなくなってしまいます。特にゲンゴロウなどの水生昆虫は、アメリカザリガニが侵入するとすぐに姿を消してしまう。アメリカザリガニが増えることで蚊が増え、媒介する病気のリスクが高まる可能性も判明しました。田んぼの畦に巣穴を作り決壊させるといった農業被害もあり、我々人間への実害も深刻なんです。

今回の蓮池は1年前も撮影したのですが、立派な蓮がたくさん生えていました。でも今年の同時期に管理人さんから連絡を受け現地に来ると、池の中に蓮が無い。アメリカザリガニの影響を受けづらい池の淵に、小さな蓮が生えていただけでした。

――駆除方法は?

マーシー:基本的にはもんどり(お魚キラー)と呼ばれるカゴ罠を使いました。

エサが必要ですがアメリカザリガニは雑食性なので、捕まえたアメリカザリガニを〆て罠に入れ、それに誘引され罠に入ったアメリカザリガニをまた〆て…と、無限に捕獲できるので効率が良いんです。ただ私が見回りをした際、たも網でも50匹ほどザリガニを掬えました。

――再び美しい蓮池が戻ったご感想は?

マーシー:動画には度々「また増えるから意味がない」などのコメントもあります。でも、そんなことはない。地道に駆除を続ければ、植物は蘇り、希少な水辺の生物たちも帰って来るんだという確信を、この景色を見て持つことが出来ました。

――活動の目標は?

マーシー:外来生物に対する世間の認知は急激に浸透していると思いますが、まだ問題点や駆除の必要性まで知っている方はごくわずかだと感じます。

最近では奄美大島の外来種マングースの根絶宣言が出されましたが、「可哀想」など反発の声も聞かれました。外来生物を駆除することで環境がどう変わるのかを知ってもらうことが、外来種問題の理解への近道だと思うので、今後も発信を続け、私がおじいちゃんになった後も、動画で見られたような希少な在来生物と気楽に触れ合える世界にするのが、私の夢です。

◇ ◇

動画のコメントには「たった1ヶ月でこんなに蘇るなんて」「続けると本当に改善されるんだなあ」など感動の声が寄せられた。環境保全を配信するマーシーさんの活動に、今後も注目です。

Youtubeチャンネル「マーシーの獲ったり狩ったり」
https://www.youtube.com/@marsy-catchinghunting
Xアカウント
https://x.com/masy034/media

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