ダイアナ妃は、1996年の「メットガラ」で着用したドレスから「コルセットを引き裂いた」という。今は亡きダイアナ妃が、ニューヨークで毎年開催されている、権威ある同ファッションイベントに唯一出席した際、着用したドレスを手掛けたジョン・ガリアーノが、妃が装いに自分なりのひねりを加えていたことを明かした。
ディズニープラスの新シリーズ「イン・ヴォーグ:ザ・90s」で、ガリアーノはこう振り返った。「ある日、みんなで古いバンに飛び乗ってロンドンに行き、そこでダイアナ妃に会ったのを覚えています。ダイアナ妃はメットに招待されていて、私のドレスを着てくれることになったんです」「それは幸せなことでしたよ。本当に。私たちはケンジントン宮殿に行き、ドローイングを見ながら話し合った。私はピンクを推そうとしたのですが、妃は嫌がりました。『ピンクはダメ!』って。あれは本当に楽しかったですね」
DIORの元クリエイティブディレクターであるガリアーノは、こう続けた。
「それで、ドレスを作り、フィッティングをしたのですが、とても美しく仕上がっていました」「そしてイベント当日、彼女が車から降りてきたのを覚えています。信じられませんでした。妃はコルセットを引き裂いてしまっていたんです」「コルセットを着たくなかったんです。妃はとても解放された気分になっていました。ドレスはより一層…官能的でしたね」「すごいことですよね。ダイアナ妃が私の最初のクチュール顧客となったのですから」