アイドルグループ「SPEED」の元メンバーで自民党の今井絵理子参院議員が12日、自民党総裁選への出馬を表明した上川陽子外相の推薦人として、同候補を支える思いを6連続投稿で示した。
今井氏は「いよいよ自由民主党総裁選挙が告示されました。史上最多の9名の候補者が届け出をされる大混戦の総裁選となりました。今回わたしは『上川陽子』さんを推薦させていただくことといたしました。(1)」と宣言。その経緯について「上川さんとの出会いは難聴対策議員連盟の会長として、私が取り組む障がい者施策にご尽力いただいたことでした。女性だから、男性だから、という論評を私は好みませんが、それぞれに特性があるのもまた事実です。(2)」と続けた。
さらに、今井氏は「以前ヒラリー・クリントン氏の講演に参加した際、彼女は言いました。『戦時に男性は武器を求めるが、女性はICUの機器や妊産婦の支援、衣食住を求める』と。いま多くの国民はエネルギー高騰をはじめとした物価高騰、いまだ追いつかない賃上げに苦しんでいます。(3)」とつづり、「世界情勢も目まぐるしいスピードで変化しています。混沌とした時代だからこそ、国民のことを我が子のように思い、母のように温かく手を差し伸べてくれるリーダーが必要だと考えます。(4)」と女性リーダーの必要性を説いた。
その上で、今井氏は上川氏について「総理・総裁に必要な経験は十分に積まれてきました。世界各国の首脳とも対等に対話ができる数少ない政治家の一人です。」と評し、「私は上川陽子さんとともに、太陽のように温かく、明るい、優しい日本の景色を作りたい。そんな思いで推薦させていただくことにしました。(5)」と表明。最後に「新しい自民党、新しい日本の船出を実現するためにも、上川陽子さんへのご支援をお願いいたします。 (6)」と呼び掛けた。
だが、今井氏の投稿に対して、Xユーザーからは、昨年7月に自民党女性局の一員としてフランスを〝視察〟に訪れた同氏が、他の女性議員らと共に観光旅行のような写真をSNSにアップして物議を醸した件について「フランス旅行の報告お願いします」「フランス視察成果報告をするお願いをあなたにしたいですね」「移民問題を抱えるフランスを見て自民党の移民政策にどのように反映させるか教えてください」などと説明を求める声が続いた。
今井氏は昨年7月30日付のX投稿で、批判を受けたフランス研修について「また追って活動報告します!!」と予告。しかし、その後、同件について全く言及しなくなったことから、1年以上に渡ってSNSに投稿する度に「フランス研修の説明まだ?」のリプが殺到する〝恒例の事態〟になっている。