アカデミー主演女優賞を受賞しているニコール・キッドマン(57)が、母の訃報を受け、家族と一緒にいるために新作映画『ベイビーガール』のプレミアを欠席した。同作の演技で主演女優賞を受賞したベネチア国際映画祭に出席していた際、母ジャネルさんの悲報が届いていた。これを受け、カナダで開かれたトロント国際映画祭(10日)で予定されていたプレミア上映会は欠席する決断に至ったとハリナ・ライン監督が伝えた。
ラインは上映会の場で説明した。「私たちの映画のワールドプレミア上映会を行ったベネチアから戻ってきたところです。お読みになった方もいらっしゃるかもしれませんが、非常に感情的な経験でした。ニコール・キッドマンが主演女優賞を受賞したのです」
「残念ながら。その受賞したスピーチのためにステージに上がる直前に、彼女のお母さまの訃報が届き、家族の元へと駆け付けることになったため、今夜彼女はここにいません。しかし、彼女はこの日を楽しみにしていたことを皆さんに知ってほしいと願っていました」
ラインはベネチア国際映画祭でも、ニコールの代理として賞を受け取り、ニコールの声明を読み上げていた。そこでニコールは「本日、ベネチアに到着して間もなく、私の美しく勇敢な母ジャネル・アン・キッドマンが亡くなったことを知りました。とてもショックを受けており、家族の元へ行かなければなりません。しかし、この賞は母に捧げます。母が私を形成し、導き、私という人間にしてくれたのです」とコメントしていた。