英俳優イアン・マッケラン(85)は、ウエスト・エンドの舞台中に起きたステージからの転落事故により、いまだに「苦悶の痛み」を味わっているという。ロンドンのノエル・カワード・シアターでの『プレイヤー・キングス』公演中、足を踏み外しステージから落下したイアンは、それにより予定されていたイギリスツアーから離脱を強いられていた。
しかし、当時太って見せるスーツを着ていなければ、怪我はもっとひどかった可能性があるとしてサーガ誌にこう話している。「欠けた椎骨と手首の骨折はまだ治っていない。誰かにぶつかられるかもしれないという不安から、外出を避けてるし、体が受けた衝撃のせいで、肩の痛みに悩まされている。でも、ファルスタッフ役で着ていた太ったスーツが、肋骨や他の関節を救ってくれた。だからラッキーだったと思わないと!」
そして、何度も転倒は経験しているにも関わらず、今回の怪我では舞台から離脱しなければならなくなったことをとても残念に感じているとして、「何度もああいう転倒は経験してきた。でもあれはひどいものだった。何かの終わりだと感じた。とても悲しかったよ。私の死という意味の終わりではなく、あの芝居への私の参加の終わりだ。ただのアクシデントだったというのに!意識は失わなかったし、めまいがしていたわけでもない。でも舞台に復帰できなかった。私抜きで続けられたんだ」と語った。
事故直後、イアンはソーシャルメディアへの投稿で、ファンからの応援に感謝を表していた。